撮影でこもっていると、サナトリウムの幸せが味わえる。
(緑山スタジオ)
親愛なる君に

今年は、緑山スタジオでの撮影が、よくあります。
緑山スタジオは、大好きです。
まわりに何もないけど、
中には、何でもそろっています。
楽屋がきれいな個室で、待ち時間に本を読んだり、
ゲラをチェックしたり、仮眠したり、好きなことができるからです。
一日中、スタジオにこもりきりでも、退屈しません。
撮影は、実際に撮っている時間よりも、
役者にとっては、待っている時間のほうが、はるかに長い。
待ち時間が、時間が有効に使えるかどうかで、大きな差になります。
サンダルも用意されているので、
サンダルを履いて、自分の部屋に、パタパタ帰ってくると、
サナトリウムで、療養している気分になれます。
具合が悪いわけでもないのに入院って、贅沢ですね。
僕がホテルが好きなのは、
どんなところでも、心地よい自分の巣づくりが苦手ではないからかな。

                        彰宏より。
P.S.
ちょっと、予備校時代の寮生活に似ているところも、
なじみやすい理由ですね。