「ただいま」の部屋を持っている人は、いつまでも若者だ。
(市村正親さん&鹿賀丈史さん)
親愛なる君に

『ソロモンの王宮』で、俳優・市村正親さんに、感動しました。
いちばん感動したのは、市村さんが、鹿賀丈史さんと、
劇団四季の昔の稽古場があったビルを訪ねたところでした。
「ここにあったんですよ」と、ビルを眺めるだけで、終わる予定でした。
でも、2人は、階段を上がって、
まさに稽古場の部屋のドアの前まで行きました。
今は、誰もいない部屋。
鹿賀さんが、ふざけて「インターホン、押してみようか。ククククッ。
もし『はーい』って、返事されたら、どうしよう」と、笑いました。
その時、市村さんは、こう言いました。
「そしたら『ただいま』って、入ろうよ」
まるで、お芝居のようなやりとりでした。
そこには、お芝居に燃える2人の若者がいました。

                        彰宏より。
P.S.
君の「ただいま」の部屋は、どこですか?
今度、一緒に、行ってみよう。