街路樹は、トーンのある素晴らしいダンサーだ。
親愛なる君に

表参道から代官山の花岡浩司先生のダンスギャラリーに向かう
八幡通りには、道の両側に並木があります。
行き帰りの移動の間に、ダンスのイメトレをします。
イメトレをしながら、ふとあることに気づきました。
樹は、みごとにトーンが通っているということです。
トーンは、簡単に言うと、ダンスで最も大切な重心の安定した背骨です。
ただ真っ直ぐなだけでなくて、
たとえ曲がっていても、重心が安定した背骨を、
自然界の樹は持っているんですね。
だから、電線をくぐりながらも、凛としていられるんですね。
たいしたもんだなと思って見ていると、
ある1本に、トーンがありませんでした。
電線に圧迫されていたのです。
その樹は、あきらかに、元気がありませんでした。
「がんばれ」と、心の中で、声援を送りました。

                        彰宏より。
P.S.
一緒に、街路のダンサーを見に行こう。