親しい人が天国に行った時は、すぐにはコメントできないよね。
(中尊寺ゆつこさん)
親愛なる君に

訃報を聞いた時、親しい人であるほど、
すぐにはコメントできません。
自分の中で、気持ちを整理したいのです。
中尊寺ゆつこさんが、天国に旅立って、
雑誌や新聞からコメントの依頼がありましたが、辞退していました。
ゆつこさんからもらったメールを、あらためて読み返しました。
20代の時、僕の役者デビューである初舞台のポスターを
描いてくれたのは、ゆつこさんでした。
この時は、実際には、まだ会っていません。
初めて会ったのは、僕が司会するテレビの特番でした。
ホームページで使っている僕のキャラクターも、
ゆつこさんに、ノーギャラで描いてもらいました。
経済書が好きで、竹村健一さんが大好きだったゆつこさん。
竹村さんが大好きという意味で、
ゆつこさんと僕は、兄妹弟子だったんですね。
ほめられたことも、説教をされたこともありました。
ゆつこさんの結婚式も、面白かった。
ゆつこさんのお母さんも、ゆつこさんそっくりでパワーの人です。
子どもたちが大きくなるまで、
2代目中尊寺ゆつこを、お母さんに襲名してもらいたいくらいです。

                        彰宏より。
P.S.
珍しく「直接お話ししたいので、電話ください」というメールが入っていました。
電話をすると、特に、用事はありませんでした。
あれが、別れの挨拶だったんですね。