大阪では、「べっぴんさん」と呼ぶと、すべてのおばちゃんが振り返る。
親愛なる君に

中谷本を、読む人は、ロマンチストです。
ロマンチストと、そうじゃない人の分かれ目があるみたいです。
たとえば、僕の本や、このレターでも、
「君」というのが、よく出てきます。
その君を「自分のこと」と感じられる人は、ロマンチストです。
そういうと、「えっ、私のことじゃなかったの? 他に誰がいるの?」
っていうのが、ロマンチストです。
文章に出てくる「君」は、自分以外の誰でもないのです。
最初から、そういう発想が浮かばないのです。
僕も、そうです。
ロマンチストじゃない人は、「君」を自分以外の人と感じて、
寂しく感じてしまうそうです。
そういう人は、中谷本に限らず、どんな本やドラマや映画を見ても、
つまらないでしょうね。
もったいない。

                        彰宏より。
P.S.
大阪では、「そこのキレイなべっぴんさん」と言うと、
すべてのおばちゃんが振り返ります。
大阪人は、みんなロマンチストですね。