21年ぶりに、恋人に再会する。
(大江さんと「香港飯」)
親愛なる君に

ボウリング場のインストラクターの大江さんに、
声をかけられました。
「中谷さん、最近、香港飯(ホンコンハン)のおいしいお店、教えてください」
大江さんは、熱心にホームページを読んでくれているのが、
「香港飯」のひと言で、わかりました。
「僕が、高田馬場時代に香港飯デビューした『ケヤキ』は、
もうないんですよ」と言うと、
「恵比寿に一軒、ありますよ」と教えてくれました。
なんと、大江さんも「香港飯」のファンだったのです。
これも、うれしかった。
さっそく、その足で、そのお店に行ってみました。
あった。ところが、ランチタイムは終わって、中休みでした。
看板に、まさしく「香港かけごはん 950円」と、書かれていました。
日を変え、今度はランチタイムに行ってみました。
店の中は、メニューを見ないで注文する常連で満員。
そのたたずまいだけで、おいしい店であることを、裏付けます。
これで、出てきたものが、似ても似つかぬ「香港飯」だったら、
ガッカリのところです。
出てきた「香港かけごはん」は、まさしく「香港飯」でした。
ボリュームもかなりあって、
具に、イカやエビまで入って、「香港かけごはん」のほうが高級でした。
おいしかったです。
「香港飯」が、「ケヤキ」以外の店でも通じる
正式な料理名であることに、感動しました。
僕にとって、21年ぶりの「香港飯」でした。

                        彰宏より。
P.S.
昔の恋人に会ったような、きゅんとする出来事でした。