気がつくと、いつも桜の名所のそばに住んでいた。
(【思い出の公園(1)】井の頭公園)
親愛なる君に

「お花見は、どちらに行かれるんですか?」
と、よく聞かれます。
僕の大好きな桜のお花見スポットは、井の頭公園です。
21歳の時に、住んでたので、
わざわざお花見に行くという感覚がないのです。
井の頭公園の桜は、東京の桜の中では、開花が遅いほうです。
早く見に行かなくちゃと思っているうちに、
葉桜になってしまうという心配がありません。
池の水面に垂れ下がる枝が、みごとな構図になっています。
高校1年生の時に感動した加藤諦三さんの『高校生日記』に
井の頭公園でボートに乗る話が出てきます。
当時、大阪に住んでいた僕は、振り仮名がなかったので
「いのづこうえん」と読んでいました。
井の頭公園は、正式には「いのがしら」ではなく
「いのかしら」と、にごりません。
今、青山墓地も、桜の名所です。
こうして考えると、僕は、桜の名所のそばに、
いつも住んでいることに、気づきました。

                        彰宏より。
P.S.
青学の裏の桜も、みごとでした。