過激な人は、過激な人と、出会う。
(西谷泰人先生・後編)
親愛なる君に

『創造しい人びと』(Altered States Club 編)で、
15年前に、西谷泰人先生と、並んで登場していた
僕(当時31歳)に関するリポートの続きです。

以下、西谷先生の抜粋。

〈記者のインタビューに中谷さんが答えた言葉……。
「遊びか本気かなんていう先入観なんか、さっさと脱いでベッドに入ること。
自分の第一印象を信じて、ピンときたらすぐする。
好きになってからしていては分からない。
セックスしたらますます好きになった、というのは恋愛も仕事も同じだよね」
「仕事であれ、恋愛ごとであれ、嫌われ者になる覚悟があれば、
もっと好きなことができる。
100人に好かれるより、たとえ99人に嫌われても、1人のいい女とつきあうこと。
100人のファンより1人のエッチです。
嫌われ者は、嫌われても生きていけるというだけで、凄いエネルギーだもの。
人畜無害になったらおしまいだよね。
いつだって、優等生より不良の方がモテるでしょう? 
1990年代のヒーローは嫌われ者の中から生まれる!」
「あるヤーさんエグゼクティブと話していたら、
頭の柔らかい時期にヤクザをやってて良かったって言うんだ。
凄いね。
……ヤーさんはいい女を連れてるわけだと思った。
話が面白いもの。モテない奴は、やっぱりツマラない」

といいながら、中谷自身もいつもいい女を連れているから悔しい。(記者) 

「これから何が流行りますかってよく聴かれるけど、
どうなるかよりも、どうするかの方が楽しいでしょ? 
時代に乗るんじゃなくて、自分に乗る。
マーケティングデータを分析したって、
そいつ自身が時代に乗ってなければハズレ。
時代に乗ってれば、自分が面白いと思うことには、みんなも共振する」

まさに、時代の波乗りサーファーである。
早口である。
「話が変わるけど」という前置きなしに脈絡もなく話題が代わり、
一緒にいる者を酔わせる。アイデアが水芸のようにほとばしる。(記者)

「やりたいことはあっちでもこっちでも喋る。
すると、誰かが必ず聞きつけて、金を持ってやってくる。
やりたいことをやってれば、金はついてくるもんだよね。
金と女は余ってるねん、という顔をすること。
金も女も、多いところに集まるからね」

恐ろしい勉強家である。
5分間番組であろうと、地方紙の記事であろうと、
歌舞伎町のビラであろうとインプットされていて、独自の切り口で語る。
ビデオは倍速で見る。
本は電話帳をめくるようなスピードで読んで、ビリッと破り、後は捨てる。(記者)

「RNA逆転写説によれば、100万年かかる変化が1年で起こる。
未来は遠い話ではなくて、今やっていることが未来なんだ」

と一気に、31歳の中谷さんの世界に引きこまれていました。
爽快、痛快、愉快。これでトップに躍り出ない訳がない。
という事で、中谷さんの言葉に酔いしれたひとときでした。〉(以上、西谷先生)

ここに、3つの過激があります。

(1)31歳にして、過激。
(2)31歳から、変わっていない過激。
(3)31歳から、さらにエスカレートしている過激。

                        彰宏より。
P.S.
これを、抜書きして教えてくれる過激な西谷先生と、
15年も前に出会っていて、今まで気づかなかったというのも、
不思議なご縁ですね。