感性の鋭い読者は、少しずつ別のところを掘っていることに、気づく。
(鷲田小彌太先生)
親愛なる君に

「どうして、ネタがなくならないんですか?」
というのが、よく聞かれる質問です。
もちろん、同じことを書いていたら、ネタはなくなります。
同じことを書かないから、ネタはなくならないんです。
答えは2つです。

1.どんどん深く、掘っている。
2.少しずつ新しいところを、掘っている。

感性の鋭い方は、「おや、また新しいところを掘りはじめたな」と、
気づいてるはずです。
その1人が、思想家の鷲田小彌太先生です。
鷲田先生は、こっそりずらして掘っていることを、見逃しません。
以下、鷲田先生のメールです。

〈中谷さん
『これから、いつも、一緒だよ。』は、
また新しい土壌を起こしはじめた感がします。
司馬(遼太郎)さんは、土木工事に「詩」を読み取っています。
「土と石と木の詩」(『以下、無用のことながら』文藝春秋 所収)においてです。
「風景」や「人物」や「機械」に中谷流の「詩」を読み込んでみてくれると、
面白いな。
ますますのご健闘を。〉

鷲田先生は、さすが、変化に気づくだけでなく、
こういう方向に掘ると面白いよというアドバイスまでくださいます。

                        彰宏より。
P.S.
読む人に導かれて、これからも、少しずつ、どんどん掘っていきます。