女性は、それだけで、幻想美術だ。
親愛なる君に

『すぐわかる 画家別 幻想美術の見かた』
(千足伸行監修/東京美術)を、
展覧会に行った人から、お土産でいただきました。
あらためて、幻想美術って、幅が広いことがわかりました。
クリムト、エゴン・シーレ、マックス・エルンスト、シャガール、
キリコ、ルソー……。
「あれも、これも、幻想美術だったんだね」
という気づきが、たくさんありました。
空は昼なのに、家は夜というマグリットの「光の帝国」は、
マグリットの中で、僕が好きな作品です。
こういう、ふっと見逃してしまいそうな幻想が好きです。
ダリの「内乱の予感」は、父親が模写していたので、よく覚えています。
1枚の絵の中に、ギリシャ・ローマ建築、ピラミッド、ゴチック教会が
描かれているトマス・コールの「建築家の夢」も、CMにすると、面白い。
CMも、ある意味で、幻想美術です。
フランツ・フォン・シュトゥックのファム・ファタールを描いた「罪」を見ると、
ファム・ファタールというテーマ自体が、すでに幻想美術なんですね。
そうなると、僕が描いている女性がも、幻想美術になりますね。

                        彰宏より。
P.S.
幻想の世界に、一緒に行こうね。