まるで、ブランコに乗っているような気になる。
(走墨・増永広春さん)
親愛なる君に

走墨の書家・増永広春さんの個展@ホテルラフォーレ東京に、
行ってきました。
広春さんに直接お話をうかがいながら、
作品を拝見させていただきました。
僕は、広春さんのスポーツものが、好きです。
作品が、動いていて、時差を感じるのです。
たとえば、バンカーショットを描いた作品があります。
ゴルファーがクラブを振り切ったあと、
ややあって、ボールが上がり、
その後、砂が追いかけるように、舞い上がっています。
止まっているはずの絵なのに、
動いて見える幻惑感を覚えます。
広春さんは、筆が紙から離れている間も、
筆は、空中に絵を描き続けているのです。
ちょうど、ブランコが最上部で、一瞬停止している間、
こいでいる人の体が、空に吸い込まれていく感じですね。

                        彰宏より。
P.S.
楽しんで書かれている背景に、
無限の基礎的なトレーニングを、感じました。
「好きだから、できるんですね」と、おっしゃいました。