15年に1回のお芝居に、立ち会える幸運と感動。
(『イッセー尾形・小松政夫二人芝居』)
親愛なる君に

『イッセー尾形・小松政夫二人芝居』を見てきました。
15年ぶりの共演です。
めったに優勝しない阪神の優勝に立ち会えるような感動です。
舞台が始まって、イッセーさんがそっと畳に腰を下ろすしぐさで、
僕は、心の中で、ガッツポーズをしました。
「慰安旅行の相部屋」編は、最もお気に入りの作品でした。
新作とも再演とも、書かれていなかったけど、
今回は、再演を楽しみにしていた自分がいました。
「15年前の台本もビデオもない」とチラシに書かれていました。
それを読んで、僕はうれしかった。
僕は、そのビデオを持っているからです。
小松政夫さんに、NHKの『日本人の質問』でご一緒した時に、
「『二人芝居』、拝見しました」というお話を、ずいぶん前にしたことがあります。
その時、小松さんは、「ひどいんだよ。台本なしから、4日間で舞台だよ」
と、笑っていらっしゃいました。
まさか、その舞台を、また見れるとは思っていませんでした。
座椅子ギャグ、露天風呂のぞき、金髪ビデオ、城野さんと常務さんなど、
はしゃぐ小松さんと、かたくななイッセーさんの組み合わせが絶妙でした。
15年前に、3日間しか上演していない作品を、
15年たって、同じキャストで、見れるというのも、芝居がかっていますね。

                        彰宏より。
P.S.
「開演まで、お座席で飲食をなさってください」とチラシに書かれているのを、
家に帰ってから読みました。
ならば、よもぎアンパンを、あんなに後ろめたく食べなくてもよかったと
後悔したのは、私です。