大勢の観客の前に、凡戦なし。
(ジャパンカップ2005東京体育館ファイナル)
親愛なる君に

今年もジャパンカップに、参加してきました。
今年のジャパンカップは、なんといっても、決勝戦が
東京体育館に、特設レーンを作っての大会というところが凄い。
ボウリングのレーンって、ボウリング場以外にも、作ることができるんです。
問題は、お客さんが来てくれるか。
ボウリングの試合は、観客席がなかなかないので、
大勢で見る機会が少なかったスポーツでした。
200人も入ったら、大入り満員でした。
あの大きな東京体育館に、スカスカだったら、
ボウリングのイメージダウンになっちゃうなと、ドイドキしてました。
朝、東京体育館の前に行くと、若者の人だかり。
(やばい、なんか他のイベントとかぶってるし……)
と思うと、「ボウリングの試合なんだって、見る」という若者。
中に入ると、これまで見たことがない観客の数。
なんと、動員3000人。
ボウリングファンの多いアメリカの選手も、驚いていました。
スタッフも選手も、がんばったおかげです。
ぶらっと来た若者たちも、ポイントのところで、きちんと拍手して、
盛り上がって楽しんでいました。
スポーツと芸能は、そもそも一体のものです。
芸能人を呼んで、観客を集めるのは、
スポーツとしていかがなものかという議論は、間違いなのです。
すばらしい試合を作るのは、大勢の観客です。
大勢の観客が、凡戦を、名勝負に変えるのです。
日本のボウリングの歴史に、新たな一歩が、刻まれた1日でした。

                        彰宏より。
P.S.
世界のトッププロボウラーの中に交じって、投げることは、
楽しいことであり、まじめに考えると地獄であり、でも、やっぱり楽しいことです。
普通の神経なら、もう二度と投げたくないというところでしょう。
ただの「天国」でも、「地獄」でもなく、「天国・地獄・天国」のミルフィーユの味わいです。
ますます、はまってます。