図書館で本を読むのは、原っぱで四つ葉のクローバーを探すのと
似ている。(津幡町立図書館・前田幸子さん)
親愛なる君に

僕は、小さな図書館が好きです。
地方に行くと、小さな図書館があります。
9年前、石川県の河北郡にある津幡町立図書館から、
お手紙をいただきました。
「中谷さんの『遠回りの恋のかなえ方』のひと言を、
図書館のキャッチフレーズにしていいですか?」と書かれていました。
もちろん、OKで、限られた予算で運営されている町立図書館に、
その頃出ていた中谷本を、全冊、ダンボールで寄贈しました。
その言葉は、こんな言葉でした。
〈原っぱで、四つ葉のクローバーを見つけるコツ。
そこに、きっとあると信じて探すこと。〉
確かに、図書館で本を読むというのは、
原っぱで、四つ葉のクローバーを探すのに、似ていますね。
この言葉を、図書館のキャッチフレーズに思いついた
館長の前田幸子さんのセンスは、さすがです。
言葉も、喜んでいます。
その津幡町立図書館が、閉館になるというお手紙をいただきました。
〈実物の中谷さんをお招きできなかったのが、心残りですが、
いつか津幡町に、お立ち寄り下さいませ。〉と書かれていました。
間に合わなかったけど、でも、本を通して、津幡町のみなさんと
たくさんの出会いをさせていただきました。

                        彰宏より。
P.S.
お疲れ様でした。
これからも、ずっと、つきあってください。