審査員を悔しがらせて、参加したくなるような作品が、強い。
(EZアワード「ボウリング」1)
親愛なる君に

KDDIとデジタルハリウッド主催の「EZアワード」の審査員を してきました。
第3回の今回のテーマは、「ボウリング」。
部門は、ショートムービー・Tシャツ・川柳の3部門。
「ショートムービー」部門では、
コマーシャルを仕事としてきた僕にとって、
僕も参加したくなるくらい、面白い作品が多かったです。

『ラナウェイ』(ジンコル大陸さん)は、
全裸の男をボールに見立てて、牛の群れを追いかけて、
牛が逃げていく様子を、ピンがはじけ飛ぶところに見立てるという壮大な作品。
本物のボールもピンも、1つも出てこないところが、凄い。
落ちがないところも、余韻が残る。
それでいて、ぶっつけで撮影しているのではないんですね。
これって1回しか撮影できない企画なので、細かい計算もしているのが凄い。

『本当の理由?』(Oscarさん)は、
モアイ像って、実は、ボウリングのピンだったのではという壮大な仮説。
だから、立ってるのと、倒れてるのが、交じっている。
アニメーションのボウリングフォームは、抜群に良かった。

美人ボウラーの名和秋ちゃんが、個人賞に選んだ『失恋ストライク●=3』
(柳川にょろり〜さん)は、別れの決心がつかない女の子が、
ボウリングをすることで、取れなかった指輪が外れるという恋愛もので、僕も好き。

『ガウボウル』(西原一平さん)は、
空き地で、ばらばらの空き瓶を立てて、犬がボールを転がして、
空き瓶ボウリングをするという作品。
瓶のばらばらな倒れ方や、鼻で押したボールの加速していく感じがリアルで、
中谷彰宏賞に、させていただきました。

                        彰宏より。
P.S.
来年は、僕も、ペンネームで応募したいくらいです。
「ボウリング」がテーマでなくても、参加したい。