大学よりも、高校に、個性が出る。
(鈴木隆祐さんの『名門高校人脈』)
親愛なる君に

大人になると、「同じ大学なんです」というより、
「同じ高校なんです」というほうが、「へえー」は大きくなりますね。
自分と同じ高校の人に出会うのも感動ですが、
不思議な感動があります。
鈴木隆祐さんの『名門高校人脈』(光文社新書)が、面白かった。
母校・三国丘高校も出ていて、僕も紹介していただきました。

〈『面接の達人』シリーズなど膨大な著作で知られる
中谷彰宏(一九五九〜/早大・一文―博報堂)は、
三国丘高校時代、空手部や弁論部に所属するかたわら、
映画研究や短歌などの新しい部を次々と立ち上げていた。
マルチプルな「トレンドクリエイター」としての片鱗をすでに見せており、
朝日歌壇にも入選。現在は俳優としての顔ももつ。〉

これは、かなり調べていることが、よくわかります。力作です。
ほかに、同窓生として、川淵三郎キャプテン、
宇宙飛行士の土井隆雄さん、映画監督の阪本順治さん、
日テレアナの藤井恒久さん・森富美さん、彫刻家の藪内佐斗司さん、
オウム真理教武闘派の早川紀代秀さんなどが、紹介されています。
大学よりも、高校のほうが、ある土地柄や個性を感じさせますね。

                        彰宏より。
P.S.
「大学はどちらですか?」と聞くかわりに、
「高校はどちらですか?」と聞いてみると、仲良くなれそうです。