無意識のうちに、尊敬する人のマネをしている。
(福沢諭吉)
親愛なる君に

自分としては、オリジナルでやっているつもりだったことが、
実は、無意識のうちに、尊敬する人のスタイルの学習だったことに気づいて、
びっくりすることがあります。
僕は、学生時代、机で寝ていました。
机の上に寝転がるのではなくて、椅子に座ったまま、
机にうつぶせになって寝るのです。
だから、僕の部屋には、ベッドがありませんでした。
高校1年の時、友達と2人で駿台の夏期講習に来た時、
僕がベッドで寝ないのを、友達は見て驚いていました。
博報堂に入ってからも、お昼休みの15分間でも、
机にうつぶせになって寝ていました。
僕は、これは、僕オリジナルだと思っていたのですが、
福沢諭吉もしていたそうです。
福沢諭吉は、母親が、僕にこんな人に育ってほしいとしたモデルです。
意識の中では忘れていたけど、
無意識のうちに、『福翁自伝』の中のこのエピソードを覚えていたのでしょう。
これが、母親から受け継いだ福沢諭吉の遺伝子です。

                        彰宏より。
P.S.
そうなると、僕は、早稲田と慶應のハーフになります。