歌の舞台を本人に聞くと、僕の音楽史が根底から覆る。
(テリー伊藤さんの『あのヒット曲の舞台はここだ!』その2)
親愛なる君に

さだまさしさんにお会いした時に、
あの歌は、どこですか?と聞くと、
「それは、あなたの好きなように想像してください」と
お茶を濁すような答え方は、されませんでした。
テリー伊藤さんの『歌謡Gメン あのヒット曲の舞台はここだ!』の中でも、
〈さだまさしは、まるでわれわれの質問に答えるために
この歌をつくったのではないかと思えるほど、
立て板に水のごとく完璧に答えてくれた〉とあります。
この本から、僕の音楽史を覆す意外な事実が、出てきました。

〈つのだ☆ひろさんのメリー・ジェーンのモデルになった人は、マーガレット〉
ブルースでは、なくなってしまいますね。

〈平浩司さんが、バスを待つ間に涙を拭いたバスストップは、渋谷ハチ公前〉
意外に、にぎやかな場所で、余計、泣いてるとみっともない場所だったんですね。

〈はしだのりひこさんの花嫁が、夜汽車に乗って嫁いでいったのは、京都〉
〈デビュー曲『芽生え』で、麻丘めぐみさんがうろうろしてたのも、京都〉
〈尾崎亜美さんの『マイピュアレディ』のショーウインドウに写った街も、京都〉
意外な、京都3連発でした。

〈丸山圭子さんの『どうぞこのまま』にしてほしかった喫茶店は、千駄ヶ谷〉
〈名曲『サボテンの花』で、洗濯機を回しながら出てったマンションは、白金台〉
〈ビリーバンバンの『白いブランコ』は、代官山〉
〈りりィさんがベッドの上で泣いていたのは、参宮橋。じつは、ふとん〉
「私は、泣いています、ふとんの上で」だったら、絵柄がずいぶん変わってきます。

〈あべ静江さんの古くから学生の街だった『コーヒーショップ』は、三重県松坂〉
東京だと思っていたら、確かに「城跡の石段に腰下ろし」というフレーズがあります。

〈吉田拓郎さんの『旅の宿』は、青森県十和田湖〉
〈岡村孝子さんが『夢をあきらめないで』上った坂道は、赤坂〉

歌の場所巡りを、したくなりました。
まだまだ、ほかにも、気になる歌がありますね。
舞台が気になる君の好きな曲は、なんですか?

                        彰宏より。
P.S.
立て板に水の さださんのサービス精神は、古畑任三郎だったら、
「完璧すぎませんかあ〜」って、完璧すぎるアリバイが、命取りになりますね。