相手の相談事が、テレパシーで、聞こえてしまう。
親愛なる君に

広告代理店での修業が身に染み付いてしまっているので、
目の前に、課題を出されると、考えてと言われる前に、
考え始めてしまいます。
個人の問題でも、会社の経営の問題でも、
ついつい真剣にアイデアを考え始めています。
そんな時間はないはずなのに、何を自分は必死に考えているのと
自分ツッコミをしながらも、考えてしまいます。
それが、パーティーとなると、大勢の人が来るので、大変なことになります。
主催者にご挨拶をして、スピーチをして、さっと帰るつもりが、
1人にアドバイスをしてると、もう後ろに並ばれている状態になります。
たちまち「行列のできる相談所」になってしまいます。
立ったままなので、「新宿の母」状態です。
なぜ相談に乗ってしまうかというと、
相手が相談することが、言葉として発せられる前に、
「今、こういうことで、悩んでるんですが……」という
相談がテレパシーで、聞こえてしまうからです。
テレパシーで、聞こえているのを、聞こえないふりをするのも、
気を使うしね。

                        彰宏より。
P.S.
それで、ついつい、君との待ち合わせに、遅れてしまうので、ごめんね。