おいしい表情は、左手に出る。
(竹内都子さん)
親愛なる君に

グルメ番組で最も大切なことは、言葉ではなくて、おいしく食べる表情です。
食べる表情が、おいしそうな2人の天才が、
「ホンジャマカ」の石塚英彦さんと、「ピンクの電話」の竹内都子さんです。
これはもう、天才でもあり、天性でもあります。
「おいしい」と言わないで、いかにおいしさを伝えるかなんだけど、
それは、別の言葉に置き換えるということではないんですね。
「芳醇で、かつ……」とか理屈っぽく説明すると、
あんまりおいしそうに感じないんです。
そういう人と、一緒に食べたくないですね。
都ちゃんのおいしさは、左手に出ます。
左手が、親指を折って、軽く握った手の表情が、
おいしさを見事に、表現しているのです。
まるで、赤ちゃんの手になるんです。
もちろん、それは意識されたものではなくて、
無防備であればあるほど、おいしそうに見えるんですね。

                        彰宏より。
P.S.
都ちゃんは、楽屋でロケ弁を食べる時でも、
実においしそうに、食べてます。