年賀状を楽しみにしていた天国の母親に、喪中でも、あえて送ります。
親愛なる君に

毎年、年賀状の言葉は、ギリギリまで決まりません。
書き始めて、変わった年も、あるくらいです。
しかも、今年は、本当は僕は、喪中なんだけど、
喪中のハガキでは、あまりに愛想がないので、例年通りに書きました。
天国で初のお正月を迎える母親は、
僕の送る年賀状を楽しみにしていました。
だから、やっぱり書きました。
母親が、いちばんお気に入りの僕の年賀状は、
「今のための 今まで」でした。
実家に帰ると、テレビの上に、飾ってありました。
その「今」という言葉を、入れました。

〈今 そばにいる人に 優しく〉

                        彰宏より。
P.S.
僕の恋愛の師匠である東正任師が、
「彼女、いっぱい、いたはるんでしょ」と言われた時に、
真顔で答える言葉のような、そうでないような。
この言葉は、東さんの声と、母親の声の、ミキシングで聞こえてきます。