サービスとは、詩のプレゼントだ。
(生協の白石さん2)
親愛なる君に

詩は、最高のプレゼントです。
詩をプレゼントしている生協の白石さんに、
やがて、恋愛相談がしたくなります。

〈どうやったら、鈴木さんとつきあえますか?〉

鈴木さんが、誰かはわからなくても、答えるところが、白石さんの詩的なところです。

〈(白石さん)当方の職員に鈴木さんという人がいます。
鈴木さんは、若く見えて魅力的ですが、二児の母、しかも、上の子は高校生とのことです。
この障壁、一朝一夕では越えられないと思われます。
どうにもならないこと、人生には、いくつもあります。どうぞ気を落とさずに〉

高校生のお母さんの鈴木さんに、魅力を感じました。

そうなると、白石さんを好きになってしまいます。

〈あなたを下さい、白石さん。
(白石さん)私の家族にもこの話をしたのですが「まだ譲ることはできない」とのことでした。
言葉の端々に一抹の不安を感じさせるものの、
まずは売られずにほっと胸をなでおろした次第です〉

だんだん、エスカレートしてきます。

〈白石さん、ハアハアハア。
(白石さん)5月になりました。日によっては暑く、思わず息も上がっちゃいますね。
1Fパンショップでは、各種アイスを、キンキンに冷やして販売中です〉

白石さんは、励ますことも、忘れません。

〈自分の自転車がパンクしたので友達のを借りたら、友達のもパンクさせてしまいました。
(白石さん)パンクは破れた箇所を修理すれば直ります。
お友達との関係が破れていないのなら、それでよしとしましょう〉

涼やかに微笑む悟りの境地ですね。
「どんな質問にも答えますね」と言われる僕ですが、
白石さんのように、いつも心に詩を持ちたいと思います。

                        彰宏より。
P.S.
僕がいちばん好きな答えは、これでした。
〈白石さん、誰似ですか?
(白石さん)どちらかと言えば、母似です〉