「女」って言えずに、どうしても「女の子」って言ってしまう。
親愛なる君に

僕は、使えない言葉が、たくさんあります。
意外に使ってそうで、使っていないのが、「女」という言い方です。
僕は、会話の中では「女の子」か「女性」と言います。
「男」は使いますが、「女」は、使いません。
言葉は、無意識なので、使えないと言うほうが、正確です。
どんなに大人の女性でも、たとえ、90歳でも「女性」または「女の子」です。
「女」を使うのは、「いい女」と、ある意味、慣用句になっている時です。
見出しやタイトルに出てくるのは、格言のように使うからです。
それでも「いい女」という表現は、
インタビューで「中谷さんにとって、いい女とは?」と
質問をふられた時の返答としてですね。
僕の書く文章の中で、「女」が出てくるとしたら、
それは、引用か、編集者が意図して、「女にしてください」と言う時くらいです。
雑誌のインタビューなんかで、ライターさんがまとめてきた時、
なんか、中谷彰宏っぽくない時は、「女の子」って言ってるのに
勝手に「女」に変えられている時です。
「オレオレ詐欺」の時は、中谷彰宏かどうかを確かめるポイントは、
「女」と呼び捨てにしているか「女の子」と言ってるか、です。

                        彰宏より。
P.S.
君のことは、おばあちゃんになっても「女の子」って呼ぶよ。