子供の頃、天ぷらは、ウスターソースをつけて食べていた。
親愛なる君に

僕は、「天ぷらは、塩より、だしが好きです」という話を、
[レター](1061号)で、書きました。
「肩までつけるのが好き」と書きましたが、正直に、告白します。
ジャビジャビにつけるのが、好きです。
講演で、大阪に行った時、父親と、
リッツカールトン大阪で天ぷらを食べました。
リッツの天ぷらコーナーは、塩が5種類用意されています。
それだけ、塩にこだわっているということです。
「塩で召し上がってください」と、笠本シェフが言ってても、
父親は、男らしく、だしにジャビジャビつけました。
僕のだしジャビジャビは、遺伝であることに、気づきました。

僕「すいませんね」
シェフ「いえ、お好きな食べ方が、いちばんです」
僕「まだ、ソース下さいっていうより、ましなので、許してくださいね」
シェフ「僕は、山口出身ですが、子供の頃は、ソースでした」

僕も、天ぷらは、家では、おしょうゆではなく、
ウスターソースをかけて食べていました。
何をつけても、出されて、すぐ食べるのが、いちばんシェフへの感謝の表現です。

                        彰宏より。
P.S.
好きなものをつけて食べてるけど、出されてすぐ食べる君が、好きだよ。