僕の顔の柔らかさに、友達はどうして気づいたんだろう。
親愛なる君に

僕は、中学生の頃、よく友達に、顔を引っ張られていました。
いじめられてたのでは、ありません。
顔の皮膚が、柔らかいというのです。
痛くないどころか、どこまでも伸びるのです。
うわさを聞いた友達が、みんな僕の顔を、引っ張っていました。
僕は、みんなが喜ぶので、引っ張らせていました。
大人になっても、相変わらず、「中谷さんの顔って、柔らかい」と、
引っ張られてます。
僕は、人と比べたことがないので、気づきませんでした。
かかりつけの歯医者さんの高橋先生にも、ほめられました。
「中谷さんのほっぺたは、凄く柔らかいのは、
歯のストレスをうまく逃がして、いいですね」
専門家にほめられたので、うれしかった。
顔の皮膚が柔らかいというのは、
体中の皮膚が柔らかいということなので、いいことですね。
中学生って、そういう遊びをしてたんですね。

                        彰宏より。
P.S.
最初に僕の顔が柔らかいということに気づいた
下田君は、色白のギャグセンスのある男でした。