僕は、子供の頃の気持ちの記憶で書いている。
(清水南高校講演)
親愛なる君に

静岡県立清水南中学・高校で、
全校生徒のみんなに、講演をしてきました。
中学・高校で、卒業生でもない中谷彰宏を呼んで話を聞かせるというのは、
それだけで、ユニークな学校であることがわかります。
子供たちは、興味をもてるかどうかの差がはっきり出るので、
大人への講演より、何を話そうか、考えました。
「これは言わないで下さいということは、なにひとつありません」
と、吉田昌弘校長先生は、おっしゃってくださいました。
「中谷さんは、どうしてそんなにたくさん書けるのですか?」
と校長先生に聞かれました。
「それは、記憶力ですね。単語の記憶力ではなくて、
子供の頃の気持ちの記憶で、書いていると、無限なんです」
その時まで、何を話そうか、ずっと考えていたのですが、
そうか、みんなの顔を見て、思い出すことで、話せばいいんだなと感じました。
卒業生の幻冬舎・見城徹社長は、
あの強面(こわもて)で、初恋の話をされたそうです。
それは、僕も、聞きたかったくらいです。
僕は、恋の話をしました。
もてなかった高校時代の話、それ以上にもてなかった友達の話、
もてようとして、勉強やスポーツを頑張ってた話。
僕は、中学・高校の生徒の中に、
17歳の自分と、その時、ふられた彼女の姿を見ながら、話していました。

                        彰宏より。
P.S.
初キスの話をしながら、中学1年生もいるんだなと思いながら、
結局、かなりしてしまいました。