ペットボトルひとつで、新幹線の中で、楽しい事件が起こる。
親愛なる君に

新幹線では、いろんな事件が、起こります。

この間、大阪に講演にいく「のぞみ」の中でのこと。
僕は、新幹線に乗ると、すぐお弁当を食べて、熟睡します。
右手にお弁当を持って、
左手でお茶のペットボトルのキャップを開けようと思ったら、
意外に、ふたが固い。
股間に挟んで、エイッと開けると、股間で閉めすぎていたため、
ボトルがバコッとへこんで、お茶が噴き出した。
そんな時、人間は、自分のことより、シートを濡らしてはいけないと
妙に、道徳的になるんですね。
キュッと締めたまま、三角形の池が股間にできました。
パンツまで、濡れているのが、わかりました。
ズボンが、黒であったことは、不幸中の幸いでした。

帰りの新幹線でのこと。
ipodで音楽を聴きながら、右手でペットボトルのお茶を飲みながら、
左手で、リクライニングを倒そうとしました。
ipodも、気になるし、後ろのお客さんにも気を使わなければならないし……。
というところで、いきなり、ガクッとリクライニングが、
まるで壊れた座椅子のように倒れ、
ペットボトルのお茶が、顔全面に噴き出しました。
ipodを聴いていたので、
「ワッ」と、意外に大きな声で叫んでしまいました。
お茶の顔射よりも、
大声を出して、みんなに振り返られたほうが、照れくさかった。

                        彰宏より。
P.S.
ipodで聴いている時は、本人の意識より、大声が出ているので、要注意です。