恋愛小説を書いている時は、幽体離脱している。
親愛なる君に

今、恋愛小説を書いています。
僕が小説を書いて、台湾のカリスマ・イラストレーター、
平凡&陳淑芬さんが、イラストを描いてくださいます。
(8月刊行予定。発売:飛鳥新社、発行:メディエイション)

小説を書いている時は、自己啓発本を書いている時とは、
頭のモードが変わります。
小説の世界に、幽体離脱します。
言葉も、少なくなって、どこかを一生懸命、見ています。
物語の世界と、交信をしている感じです。
起きているのに、夢を見ている感じにも似ています。
あんまり話をしすぎると、夢から覚めてしまいそうなので、言葉少なにしています。
同じ恋愛モノでも、自己啓発本は、こんなトランスにはなりません。
幽体離脱するまでもエネルギーが要りますが、
一編を書き終わるごとに、どっと眠くなります。
霊能者が、霊視したあとの疲れは、たぶんこんな感じだと思います。
鏡を見ると、まるで、浦島太郎のように、ヒゲが伸びています。
小説は、こうして生まれています。

                        彰宏より。
P.S.
小説を書いている時、いつも、気を使って、そっとしてくれていて、ありがとう。
泣けます。
楽しみに、していてください。