「ぼんさんが屁をこいた」が、ダンスの基本。
親愛なる君に

大阪を離れて、まもなく30年になろうとしているけど、
ふと、血液中の大阪記憶が、フラッシュバックする瞬間があります。
「だるまさんが転んだ」という遊びは、
今、僕がマナーを教える時に、使っています。
美しい立ち居振る舞いに、大切な動きなのです。
ダンスの「スロー スロー クイック クイック」というリズムも、
速いところと、ゆっくりなところの緩急の差をつける
「だるまさんが転んだ」と同じです。
子供の頃、僕の田舎の堺では、「ぼんさんが屁をこいた」でした。
ぼんさんとは、お坊さんのことです。
大阪市内の従兄弟は、「インデアンのふんどし」と言ってました。
東京「だるま」と大阪「インデアン」が、「6・4」リズムなのに、
堺「ぼんさん」は、「5・5」リズムで、微妙にノリが違います。
堺も大阪も、下ネタであることは、共通しています。
君の地方では、どう言ってる?

                        彰宏より。
P.S.
小学校の時、東京からの美人転校生の言う「だるまさんが転んだ」に、
僕はソフィスティケートされた響きを感じて、
「早く、東京に行くべし」と決意したのでした。