洋式便器のふたは、ふたではなく、パリジェンヌがカフェオレを置く台だ。
(ふたパート3)
親愛なる君に

これは、ふたかどうか、迷うものもあります。
たとえば、洋式便器のふた。
僕は、あれは、ふたではないと考えています。
あれは、ふたではなく、台です。
パリジェンヌ(仮にミッシェルとしましょう)は、
朝、でっかいボウルでカフェオレを飲みながら、朝風呂に入ります。
バスタブの隣にある便器の台の上に、カフェオレを置いています。
だから、あれは、便器のふたではなくて、
ミッシェルが、カフェオレを置く台であるというのが、僕の説です。
あの流線型のデザインは、どう考えても、フレンチな香りです。
和式トイレなら、ふたで匂いを封じるという機能がありますが、
匂いのしない水洗の洋式便器なら、ふたは不要なのです。
その説には、もう1つの実証があります。
僕の中学時代の親友の西川君の団地の家に遊びに行った時、
トイレのふたは、開けられていたのでなく、ありませんでした。
なぜなら、西川君の家には、信心深いおばあちゃんはいましたが、
朝、カフェオレを飲むミッシェルは、いなかったからです。

                        彰宏より。
P.S.
ちなみに僕は、事後の便器のふたは、必ず下ろして出ます。
外のトイレで、ふたが下りていると、勝負です。
開けると、驚くべき物体に遭遇することも、あります。