タクシーからの写真は、一瞬の勝負だから、楽しい。
(タクシーからの写真)
親愛なる君に

ある人が、僕のタクシーの中から撮った写真は、
「奥行きがある構図が素敵ですね」と、気づきました。
実は、かなりこだわっています。
たとえば、麻布十番の黄色い花は、実は、2枚、撮っています。
最初に撮ったほうは、黄色い花のアップでした。
そうなると、花はきれいだけど、車道の味がでません。
そこで、携帯のカメラを望遠から、広角に切り替えました。
花は、小さくなったけど、奥行きが出ました。
タクシーの中から、携帯で写真を撮るのは、ここが難しい。

(1) いい風景に出合う。
(2) しばらく、見とれる。
(3) そうだ、携帯で、撮ろうと思いつく。
(4) カメラモードを、起動させる。
(5) 構図を決めて、シャッターを押す。

これを、信号待ちの間に、しなければならないのです。
カメラモードを起動させている間に、信号が青になって、
ぶれぶれの写真になってしまうこともあります。
麻布十番の黄色い花は、青で、車が動き始めてから撮 った写真でした。
一瞬の勝負だからこそ、タクシーからの携帯写真は、面白いのです。

                        彰宏より。
P.S.
撮り損ねた時は、心に焼きつけます。
P.S.2
「タクシーからの携帯写真集」も、今度、作りたいね。