一流の歌手が歌うと、詞の素晴らしさに、気づかせてくれる。
(湖月わたるさん)
親愛なる君に

湖月わたるさんのダンス・リサイタル、
『Across』(池袋サンシャイン劇場)に行ってきました。
冒頭の拍手で、直感しました。
(これはいつもの宝塚劇場の公演と違うぞ)
お客さんの拍手の切れとパワーが、圧倒的なのです。
最初、録音テープの拍手をスピーカーから大音響で
流しているのかと思ったくらいでした。
録音を流すにしては、拍手の間が、速すぎると感じました。
でも、それは、生の拍手でした。
理由は、3つありました。

(1) 大阪から始まった公演の、東京の千秋楽であったこと。
(2) わたる君命のファンの人たちの純度が高いこと。
(3) 引退するわたる君の東京で見られるラスト2のステージであること。

スタンディングになるタイミングもきれいにそろっていれば、
バラードになって、さっと座るタイミングもばっちりそろっていました。
拍手も、歌が始まる前に、さっと止める鮮やかさ。
ショーは、2部の宝塚名曲集もさることながら、
1部の宝塚ではめったに聴けない80年代J-POPが、僕にはうれしかった。
まるで、わたる君たちと、カラオケに行ったような楽しさでした。

                        彰宏より。
P.S.
僕が、こっそり泣いたところ。
ユーミンの『ANNIVERSARY』のこのフレーズのところ。
こんなに、いい詞だったって、わたる君に教えられました。
〈青春を渡って あなたとここにいる
遠い列車に乗る 今日の日が記念日〉