本を書くと、ひと晩で髪がぼうぼうに伸びる。
親愛なる君に

小説を書いているとヒゲが伸びるスピードが速いという話を、
前に [レター] (2185号) で書きました。
小説だけでなく、すべての本を書いている時、
ヒゲの伸びるスピードが速いことも、わかりました。
そして、ヒゲだけでなく、本を書いている時、
髪の毛が伸びるスピードも、猛烈に速いことがわかりました。
1か月に伸びるスピードではなく、
ひと晩に伸びるスピードが速いのです。
書くということは、新陳代謝が猛烈に進むということなのです。
締め切りが重なった日の後、人に会うと、
「髪、伸ばしてるんですね」と、頻繁に言われます。
「寝てたでしょ」と言われることもあります。
実は、散髪に行ったばかりなのに、です。
髪の伸びるスピードは、通常は、1か月1センチですが、
先々月は、4センチ、先月は3センチ切ったのに、また伸びてきました。
僕の書く量と髪の伸びるスピードの関係がわかったので、
今回は、思い切り切ってきました。
髪をばっさり切ると、頑張って書いたんだなと、充実感が得られます。

                        彰宏より。
P.S.
だから、いっぱい書いた後は、ミックス君のような髪形になっているのです。