紳士は、緊張を解きほぐして、笑わせてくれた。
(岡田眞澄さん)
親愛なる君に

岡田眞澄さんが、天国に旅立たれました。
ちょうど、その前日、『迷宮美術館』のゲストに出られているのを、
ビデオで見たばかりでした。
岡田さんは、僕にとって、カッコいい大人の男のお手本でした。
子供の頃、ミス・インターナショナルの司会で、
岡田さんが緊張するミスに、英語で耳元で何かをささやいて、
にっこり笑わせるのを見て、
「英語を勉強しよう」と、思いました。
僕が、今、好きな女の子を笑わせたいのは、
岡田さんのその姿がかっこよかったからでした。

お別れ会の写真は、タキシードでした。
棺にも、タキシードで送られました。
岡田さんほど、タキシードの似合う人もいませんでした。
僕は、タキシードを着る時、いつも、岡田さんになりきっています。

思い出のビデオのBGMは、オフコースの「言葉にできない」。
黙想のBGMは、平井堅さん+坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」。
奥さんの恵子さんが、
「いつも家族で読ませていただいていました」と、声をかけてくださいました。

岡田さんの好きな女性のタイプは、「おでこが広くて、笑顔が明るい人。
女優では、メグ・ライアン」。
笑い顔のメグ・ライアンは、意外かもしれないけど、
それが、好きな人を笑わせるのが好きな岡田さんの本質でした。
タキシードを着ていても、気取るのではなく、笑わせる。
きっと、天国でも、緊張する人を、笑わせて、和ませていることでしょう。

                        彰宏より。
P.S.
岡田さんと、最後に握手したのは、
ミス・インターナショナルの世界大会でした。
その感触が、いまだに残っています。