芸術家兼革命家は、後世の人のために、メモを残してくれている。
(小篠綾子さん(2))
親愛なる君に

コシノファミリーと、どういう親戚なのか、
綾子おかあちゃんに聞くと、系図を文章で書いてくれました。
なぜか、そこには、桂小五郎の名前までありました。
まさかと、思っていたら、秘書の吉田正弘さんに伺うと、
桂小五郎とも、血がつながっていることは、間違いないそうです。
コシノ家にも、僕にも、幕末の革命家の血が流れていると思うと、
うれしくなりました。
吉田さんと話しているうちに、
綾子おかあちゃんから受け継いでいるDNAに、3つ気づきました。

(1) メモ魔であること。
ヒロコ・ジュンコ・ミチコ姉ちゃんも、みんなメモ魔です。

(2) 時計が頭の中に入っていること。
いつも、時間と競争して、ダンドリを立てていました。
もともと洋装店を始めた頃、
「明日まで」という徹夜仕事の連続だったからでしょう。

(3) 好奇心旺盛で、フットワークが軽いこと。
パソコンも、携帯も、使いこなしていたそうです。
やっぱり、芸術家兼革命家なんですね。

                        彰宏より。
P.S.
自分がこの世にいなくなってからの計画のために、
メモをしてくれていたんですね。
綾子おかあちゃんのメモから、
これからもっと、いろんなものが生み出されるはずです。
僕らのDNAに、きちんとメモをしてくれました。
確かに、受け取りました。