魔法の筆にまたがって、空を飛びながら書いている。
(書道家・武田双雲さん)
親愛なる君に

書道家の武田双雲さんに、作品集『たのしか』(ダイヤモンド社)を、
サイン入りでいただきました。
双雲さんは、東京全日空ホテルにあるような大きな作品も、凄いけど、
僕が凄いなと思うところは、
いかにも「凄いだろ」と書かれていないところです。
「いかにも達筆」と「へたうま」は、似ているけれど、まったく逆のことです。
昔は「いかにも達筆」が多かったのに、最近は「へたうま系」が、
流行しているようで、その中間が、意外に少ないのです。
双雲さんの書は、どちらでもなく、さらりと書かれているのです。
双雲さんの筆は、魔法使いのほうきです。
空を自由に、飛んでいるのです。
筆が、紙の上だけでなく、空の彼方まで飛んでいって
再び、紙の上まで帰ってきて、また雲の上まで、飛んでいくのがわかります。
双雲さんは、筆を持つのではなく、
ハリーポッターのように、空飛ぶ筆にまたがって書いているのです。

                        彰宏より。
P.S.
書道家の直筆に、ハートマークがあるのも、かわいいですね。