自分で自分を怖がらせてしまうので、怖い。
(お化け屋敷)
親愛なる君に

僕は、絶叫マシンが苦手です。
両親とも苦手なので、これは遺伝です。
だから、遊園地に行くと、絶叫マシンのかわりに、
お化け屋敷を選んでいました。
ところが、30代半ばくらいから、お化け屋敷も、怖くなりました。
後楽園遊園地の楳図かずおさんプロデュースのお化け屋敷が、
境目になりました。
セガ・ジョイポリスができ始めた頃で、
「セントなんとか女子学院」という、
ミッションスクールを舞台にしたお化け屋敷も怖かった。
女子トイレの個室のどれかひとつを開けると、
次の部屋に進めるというコーナーがありました。
「普通、この扉だけど、その裏をかいて、さらに裏をかいて……」
と裏の裏を考えているうちに、「早く進んでください」と、
スタッフの人に、マイクで注意されたことがありました。
中学1年生の時には、文化祭で、お化け屋敷風迷路を作りました。
お化け屋敷に入るのは怖いけど、
お化け屋敷を企画するのは、大好きです。
「自分ならこうする」と、勝手にストーリーを作り上げてしまうので、
ますます怖くなってしまうのです。
怖がりの人は、想像力が豊かなのです。

                        彰宏より。
P.S.
コーヒーカップも、なかなか楽しいよ。