コレクションを始めるには、キッカケがある。
(映画パンフレット)
親愛なる君に

年末に公開された1973年版『日本沈没』は、映画館でも超満員でした。
映画館の中が、パニック状態でした。
映画を見終わった人が、映画と同じように、
席を取ろうとする人と右往左往するので、
まるで、避難する人たちみたいでした。
連れて行ってくれた青木さんが、パンフレットを買ってくれました。
帰りがけ妹に、「パンフは?」と聞くと、「あっ」と振り返りました。
「読む」と言う妹に渡していたパンフを、
妹は、人ごみにもまれて落としたのです。
もう、探すような余裕のある状態ではありませんでした。
やがて、僕はひとりで映画を見るようになった時、
必ず、パンフを買うようになりました。
いまだに、10代に買ったパンフは、捨てずに保存してあります。
唯一、『日本沈没』1973年版は、ありません。
思い出のパンフです。

                        彰宏より。
P.S.
そのことがあったから、パンフを保存するようになったのかもしれません。