子供の頃、毎日、何らかの形で、樹に触れていた。
(稲本正さん)
親愛なる君に

BS朝日の『be on TV』でVTRを通してお会いした
稲本正さんが、美人秘書室にわざわざ訪ねてこられました。

スタジオでは、コメントする時間に限りがあります。
本当は、いろんなことを、いっぱい話したい。
ほかの出演者の方とのバランスや、番組の進行を考えると、
10分の1も話せません。
本当は、稲本さんの話だけで、
1時間番組が十分成立してしまうほど、
示唆に満ちた天才なのです。
稲本さんは、工芸家という肩書だけでは、もはや表現できません。
樹を通じて、地球の未来を考えている人なのです。
蝉取りをしていた子供の頃、日常生活の中で、
いっぱい、樹に触れていた思い出話をしました。
エコロジーは、ひとつの方法ではなく、
いろんなエコロジーの形があっていい。
それが、寄り集まって、地球の未来があるのです。
ちっぽけで、一見くだらないことからでも、
ぜひ、協力していけたらいいなと、
稲本さんにお会いして、お話をさせてもらって、感じました。
君は、今日、樹に触りましたか?

                   彰宏より
P.S.
稲本さんから、その日、メールをいただきました。
「成功している人の共通点は、
子供の頃の記憶を鮮明に覚えていることです」