僕の青春の場所は、エレベーターホールの空中になっていた。
(丸の内「TOKIA」)
親愛なる君に

テレビで紹介された場所やお店に、すぐ行くのは
ちょっと恥ずかしい。
でも、その裏をかいて、直後に行くのが、大人です。
『出没! アド街ック天国』(テレビ東京系)で丸の内が紹介されていたので、
翌日、早速、行ってみました。
もちろん、お好み焼き屋さん「きじ」の行列に並びました。
ダイヤモンド社の土江さんと会って、
『面達』が生まれたレストラン「東宝ディンドン」がかつて
このへんにありました。
僕の地獄のような青春を送った東京ビルは、
オシャレな「TOKIA」になっていました。
僕が、24時間座っていた2階のドアナンバー232室が
どうなっているか、見に行きました。
3階まで吹き抜けのロビーになっていました。
23年前、24歳から32歳まで、
僕が座っていたあたりは、エレベーターホールの空中でした。
その空中のあたりを、僕はしばらく眺めていました。

                        彰宏より。
P.S.
毎日、コピーを書きながら、5分で「ニラ玉定食」を食べていた
中華屋さん「三富」を見つけた時、
僕は、チャールトン・ヘストンになりました。
『猿の惑星』のラストシーンの自由の女神を思い出したのです。