本の書き方は、しゃっくりの治し方に似ている。
親愛なる君に

「中谷さんは、どのように、本を書くんですか?」
と、よく聞かれます。
そうそう、深夜4時半に、急に目が覚めて、
しゃっくりが止まらなくなりました。
寝たのは、3時。
息を止めたり、水を飲んだりしてみたけど、
止まりませんでした。
今日は、朝のタクシーの中でも、秘書室でも、
レストランでも、しゃっくりをしていました。
(もしかして、重大な病のSOSかもしれない……)
と、「ブラックホスピタル」が浮かびました。
心配になって、パソコンで、調べてみました。
原因に始まり、治し方を見ていると、出るわ出るわ。
民間療法だけで、これだけあるのも、凄い。
夜中に独りで、誰かに驚かされることもできないし、
こんな時間に、ごはんを丸のみもできないし。
うつむきながら塩水(砂糖水)を飲むとか、
矢継ぎ早に質問されるというのは、子供の治し方ですね。
なぜか、「菜の花は何色?」というのが、多かったのも不思議。
だんだん見ているうちに、
世界中のしゃっくりの治し方も見ていると、
似ているようで、少しずつ違っていて、というのが面白くて……。
気がついたら、しゃっくりは、止まってました。

                        彰宏より。
P.S.
こうして、本を書いてます。