アラン・ドロンの隣で、熟練のベタなギャグを見る緊張と喜び。
(野沢那智さん)
親愛なる君に

小堺一機さんの『おすましでSHOW』を見に行く楽しみのひとつが、
隣に、どんな面白い人が座るかということです。
タモリさんが、隣だったこともあります。
関根勤さんが、隣だったこともあります。
小堺さんのお父さんが、前の席だったこともあります。
今年は、なんと、野沢那智さんが、隣でした。
僕にとって、野沢那智さん=アラン・ドロン、
アラン・ドロン=野沢那智さんです。
アラン・ドロンの隣で見る『おすまし』は、緊張しました。
僕が、映画少年だった10代の頃、
もっとも好きだった俳優さんが、アラン・ドロンでした。
25年くらい前、早稲田の演劇科の学生時代に、
池袋文芸座のルピリエ劇場に、
野沢さんが演出された舞台『ベント』を見に行ったお話をしました。
野沢さんの笑い声は、『太陽がいっぱい』や『サムライ』の
アラン・ドロンの笑い声でした。

                        彰宏より。
P.S.
結構、ベタなギャグのところでアラン・ドロンが笑っていたので、
ますます、好きになりました。