怪談を語る人は、優しい。
(稲川淳二さんと日本青年館)
親愛なる君に

稲川淳二さんの「ミステリーナイトツアー2006」に、
行ってきました。
会場は、日本青年館大ホール。
稲川さんが、毎年話しているせいもあるんでしょうけど、
稲川さんが話す会場は、なんともいえない味わいがあるんですね。
日本青年館、メルパルクホール、クラブチッタ川崎……。
たぶん、全国のレギュラーの会場が、
稲川ワールドになっているに違いありません。
日本青年館にしても、青山に突如現れたレトロな建物という感じです。
そもそも、明治神宮を建設中に、第1次世界大戦で、
不景気になって寄付が集まらなくなった時に、
全国の青年会ががんばって寄付をした。
その時の記念に、昭和初年に初代の建物が建てられました。
僕の小学生の頃に建てかえられましたが、
創建当初のデザインを踏襲したのでしょう。
ちょうど稲川さんのライブの1週間前、
同じ日本青年館の中ホールで、
ミス・インターナショナルの日本代表選考予選会が行われました。
その時も、小学校の講堂を思い出しました。
まじめな小学校の講堂に、
水着の女の子が120人も並んでいるというのも、
不思議な風景でした。
稲川さんのライブでは、必ず何かが起こります。
今年は、お客さんが、セキをしはじめました。
きっと、何かが、降りてきたのです。

                        彰宏より。
P.S.
「どうぞ、ガマンしないで、セキをしてくださいね」
と、話の途中でも声をかける稲川さんに、優しさを感じました。