映画のルールを知ると、ますます映画が面白くなる。
(映画の楽しい観方 (1) 〜 (3) )
親愛なる君に

映画を50倍楽しむ映画の観方を
紹介しましょう。
言葉に文法があるように、
映画にも、文法やルールがあります。
たとえば、

【映画の楽しい観方/その(1)】
嫌われ者のキャラクターがいて、
その人が、実はいい人であることがわかると、
この人は、必ず、次の場面で、帰らぬ人になる。
嫌われ者が、嫌われ者のまま死ぬというのは、
文法ではないのです。
「なんだ、嫌な人だと思っていたら、いい人ジャン。
誤解してた、ごめん」
と、君が思ったとたん、その人は帰らぬ人となります。
だから、ますます、君は嫌っていた責任を感じます。
このルールを知ってると、
(あっ、やばいぞ、やばいぞ、この人、死ぬかもしれない)
と、ドキドキしてきて、ますます深く見ることができます。
映画は、フィクションだからこそ、ルールがあるのです。
ただ、なんとなく、死ぬのではありません。

【映画の楽しい観方/その(2)】
「今度、あの店のピザを食べに行こう」と
未来の約束をした人は、帰らぬ人になる。

【映画の楽しい観方/その(3)】
「じゃあね」と、去っていく後ろ姿が、
長めに映し出された人は、帰らぬ人になる。

とりあえず、この3つを知ってるだけで、
映画が、もっと面白くなります。

                        彰宏より。
P.S.
これから、いっぱい、映画の楽しい観方を教えてあげるね。