1冊の本を、何度も、何度も読み返してくれている人のために。
親愛なる君に

〈ありがとうございます〉
から始まるお手紙をいただきました。

〈僕は今まで本を読むこともなければ、
マンガでさえ、なにかめんどーで読みませんでした。
本の価値を知るきっかけになったのが、
中谷彰宏さんの本でした。
『大人になる前にしなければならない50のこと』です。
今、『本当の自分に出会える101の言葉』を読みました。
この本は、いつ読んでも、何回読んでも、
飽きがこないのではないかと思います。
その度に、ちがったイメージがわいてきそうです。
とにかく内容はもちろんすばらしいのですが、
僕に「本」を読むきっかけをつくってくださったことに
感謝しています。
僕は、まもなく裁判で判決が言い渡され (中略)
娑婆へ出たら、
中谷彰宏さんの本を100冊買って読むことを約束します〉

住所は、小菅の東京拘置所内(未決)と、なっていました。
文章も、しっかりしていました。
ナオ君(仮名)は、自分がしたことの責任を、
すでにしっかり反省し、見事に更生・成長していることが、
手紙を読むだけでも、わかりました。

                        彰宏より。
P.S.
ナオ君に、本を送ってあげようと思います。