たまたまテレビで映る番組は、神様が見せてくれているのだ。
(母親と新庄選手)
親愛なる君に

神様が、またサービスをしてくれました。
DVDを入れ替える瞬間、テレビが今、流れている番組を
映し出しました。
日本シリーズ、中日vs.日本ハム戦でした。
アナウンサーが、「さあ、あと1人」と叫びました。
カメラは、バッターではなく、涙を流している選手を
アップで映し出していました。
新庄選手でした。
バッターが打った球は、レフト森本選手のグラブに。
森本選手は、そのままセンターに走り、
師匠の新庄選手に抱きつきに行きました。
この日、僕が見たのは、その1球だけでした。
それは、日本ハム優勝の1球というだけではなく、
新庄選手の最後の1球でした。
同じ映像でも、ライブで見るのと、
あとから編集されたニュースで見るのとは、違います。
そう言えば、母親が、「新庄とお茶、飲みたいんやけど。
あなたに言ってると、なんでも実現するから」
と、言っていたのを、この時、思い出しました。
その話を [レター] に書いたのは、2004年7月19日でした。
天国に旅立つ、半年前でした。
母親は、新庄選手が好きでした。
僕が、新庄選手が好きなのは、新庄選手が好きな母親に
育てられたからですね。

                        彰宏より。
P.S.
運命の1球を見せてくれた母親に、感謝です。