集中力・リズム・メロディ・人間力があることで、
毒舌芸が愛ある笑いになる。(綾小路きみまろさん)
親愛なる君に

今、i Pod で聴いているのは、
綾小路きみまろさんの『爆笑スーパーライブ』です。
あらためて聴いてみると、名人芸であることがわかります。

(1) 会場の空気をつかむ集中力が凄い。

毒舌芸は、聴いている人とのバランスが大切です。
SM話芸なので、強すぎても弱すぎてもいけないので、難しい。
ライブで鍛えられた芸ですね。

(2) リズムに、うねりをつくっている。

全編が同じリズムではなく、
ボレロのように、小波・中波・大波を作りながら、
全体で、盛り上げていく構成になっていて、心地いい。

(3) おばさんは、決して甘くない。

きみまろさんが受けているところを見ると、
おばさんは甘いと思うかもしれないけれど、
おばさんは、決して笑いに甘いわけではなく、
逆に、ある厳しさを持っていて、難しいのです。

(4) 間・節回しが、オリジナル。

七五調だけど、よく聴くと、きみまろさんのメロディは、
今までになかったものです。

(5) 後味が悪くならないのは、愛があるから。

毒舌は、マネをするのは危険な芸です。
人間味のない人がマネしてしまうと、
嫌味さだけが残ってしまいます。

                        彰宏より。
P.S.
やっぱり、これは誰がやってもできるものではないですね。
テクニック+人間力なんですね。