キャッチボールが苦手という男らしさ。
(『弁護士 灰島秀樹』)
親愛なる君に

『弁護士 灰島秀樹』で、素敵なシーンがありました。
石田ゆり子さん演じる主婦の子供が、キャッチボールが下手なんですね。
男の子にとって、キャッチボールが下手というのは、
かなり屈辱的なことです。
これで、この子には、お父さんがいないということがわかるんですね。
その子が、八嶋智人さん演じる灰島と、キャッチボールする。
これが、また大人の男と思えないほど、下手なのです。
これで、灰島も、子供の頃、似たような環境で、ゲームばかりしていた
ということが、わかるんですね。
下手なのに、やってあげようとするところからも、
石田ゆり子さんに惚れているということも、わかります。
通常、ドラマで、男が2人キャッチボールしながらセリフのやり取りをする時は、
2人とも、上手なのです。
(それって、ドラマのうそやん)というのが、
そもそも『踊る大走査線』の精神なので、
この下手なキャッチボールのシーンこそが、真骨頂ですね。

                        彰宏より。
P.S.
僕も、キャッチボールは、苦手です。