相談されなくても、相談がわかる。
親愛なる君に

パーティーに行くと、「ご挨拶してもいいですか」と名刺をいただきます。
それから、「ひとつ、ご質問、いいですか」となります。
さらに、「相談したいことがあるんですけど」となります。
相談に答えていると、次の人も、相談するようになります。
いつのまにか、相談コーナーになって、行列ができています。
どんどん答えても、列は、長くなる一方です。
「私、長くなりますので、お先にどうぞ」と譲る声まで、聞こえてきます。
「相談コーナーの列は、こちらですか?」って、
そんなコーナーは、ないんですけど。
1人でも多くの人の相談にこたえるため、相談をテレパシーで感じ取って、
「そうだね、僕だったら……」と答えから入ります。
僕が、相談を聞かなくても、相談する人の相談がわかる理由は、
こういうことなのです。

                        彰宏より。
P.S.
言えない相談にも、テレパシーで感じ取って、答えます。