業田良家さんの4コマ漫画は、長編ドラマの深みがある。
(『自虐の詩』映画化)
親愛なる君に

業田良家さんの名作4コマ漫画『自虐の詩』が、実写版映画になります。
これは、愛の名作です。
この作品と『武士の魂』を読んで感動して、
業田さんに、『面接の達人』のマンガを描いてもらいたいと
お願いにうかがったのでした。
業田さんの4コママンガは、4コマなのに、ドラマなのです。
これは、キャスティングがなかなか難しい作品です。
幸江さんに、中谷美紀さん。ぴったりです。
イサオさんには、阿部寛さん。絶妙。
ほかに、イサオさんができるのは、ビートたけしさんしかいないでしょう。
僕の好きなモチーフは、
いつもは一見、幸江さんに冷たいイサオさんが、
幸江さんがいないと必死に探し回って、
なのに探していたことを隠すところです。
物語は、どんどん過去にさかのぼり、深みが出ます。
アメリカのテレビシリーズにしてほしいくらいです。

                        彰宏より。
P.S.
僕の好きなエピソード。
イサオさんが、酔っ払って帰ってきて、玄関で寝てしまう。
幸江さんは、玄関で寝てしまったイサオさんに布団をかけて、
自分もその玄関の布団にもぐりこむところが、かわいい。